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この記事では以下のことが分かります。
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・「恋慕」が舞台になっている朝鮮王朝の時代背景
・「恋慕」に出てきたフィやジフンなどの登場人物はどこまで実在しているのか
・「恋慕」のストーリーには実話がどこまで反映されているのか
恋慕の時代背景について
恋慕の時代は、李氏朝鮮王朝初期です。
李氏朝鮮は、1392年から1897年にかけて朝鮮半島に存在した国です。
日本では、室町時代から明治30年くらいまでの約500年間になります。
李氏朝鮮を描いた韓国ドラマの中では、倭寇や日本との関係もよく描かれています。
高麗政府の武官だった李成桂は、倭寇の弾圧に優れた功績を残していたようです。
その李成桂が明に攻め込む時にクーデターを起こし、高麗王に代わって朝鮮を統治し李氏朝鮮時代が始まるのです。
「恋慕」の原作漫画では、かなり史実に基づいています。
漫画版では、物語の始まりを朝鮮王朝第七代世祖の時代と特定しています。
世祖は、主人公フィの祖父になります。
「恋慕」と同じような時代背景のドラマでは、「不滅の恋人」があります。
「不滅の恋人」も、李氏朝鮮第七代王の首陽大君(スヨンタイグン)と、弟の安平大君(アンピョンテグン)の王子の権力争いをモチーフにして、描かれたロマンス時代劇です。
この弟の王子の名前も恋慕の主人公と同じで、イ・フィでした。
この時代は、王に就任する際、クーデターが起きることや先王が毒殺されている史実がよく見受けられます。
王妃の父が大臣で、王位継承の操作を企て、実権を握っていくこともよくあったようです。
そのため、折角王位についても、傀儡政権を強要されてしまうこともありました。
恋慕の登場人物はどこまで実在している?
恋慕の主人公フィやジウンは、架空の設定です。
ただ、フィの祖父は第七代国王の世祖をモデルにしているので、歴史上に実在しています。
ドラマでは、男女の双子が生まれたことから、男の子のみ認めるといった衝撃のスタートの場面で登場していました。
その時の世子が、第八代国王の睿宗です。
この人物も実在しています。
【参考】韓国ドラマに出てくる世子とは?読み方や存在した時代、地位などを解説
第七代国王の世祖は、様々なドラマに登場しています。
歴史上でも、かなりのやり手のようで、王権を自らのもとに集めているようです。
第八代国王の睿宗は、史実では19歳で亡くなったことになっているので、ドラマのようにフィに親心をかけながら国政を執行する姿とは、少し違っていたかもしれません。
国王であった期間も1年間です。
睿宗は、正室との間に王子を儲けていますが、二歳で亡くなっています。
また、側室との間に二男二女を儲けていますが、第九代国王は甥の成宗になります。
成宗は、王道政治を貫いた名君として有名ですが、「恋慕」のドラマではヒョンにあたると思われます。
恋慕のストーリーはどこまで実話?
恋慕の李氏朝鮮王朝時代は、儒教が国教とされた時代です。
当時の考えでは、男女有別で、王妃の役目は男児を産むことでした。
だからこそフィは、王位を継承する世子として男装をしなければいけなかったのです。
実際に男装をした国王がいたという実話はありません。
ただ、中国では1000年以上愛されている「ムーラン」という女戦士の逸話があります。
「ムーラン」は、映画やアニメとして公開され有名です。
ディズニーでも実写版が公開されました。
また、時代はずっと遡りますがドラマ「善徳女王」でも、双子のタブーと男装がテーマにされていました。
「ムーラン」も「善徳女王」も、フィクションの部分がかなりありますが、いくつかの実話がもとになっているからこそ、リアル感があるのでしょう。
「恋慕」の王族の待遇や、組織としての吏曹(イジョ)等は、史実に基づいています。
傀儡政権やクーデター等、李氏朝鮮王朝時代の実話と、フィクションを上手く絡めたドラマといえるでしょう。
恋慕の時代背景や実話についてまとめ
恋慕の時代は、李氏朝鮮王朝時代です。
儒教の考えがもとになっており、王位は男子が継承することになっていました。
恋慕は、王位継承にあたっての権力争いの実話や王宮での史実に基づいた様子と、フィクションを上手く絡めた王宮ロマンス時代劇です。
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