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財閥の継承騒動、愛憎、復讐など、韓国ドラマの面白さはドロドロ系にあります。
この記事では、なぜ韓国ドラマにはドロドロ系が多いのかを社会情勢や大衆の感情などから分析していきます。
また、なぜ人はドロドロした作品に惹かれるのかについてまとめていきます。
韓国ドラマにはドロドロ系の作品が多い
ドロドロとは、人間関係や跡継ぎ問題などのどうにもならない縺れたものをさすことが多いです。
韓国ドラマでは、復讐に執念をもって一途に動く主人公が良く出てきます。
また、王位や財閥の跡継ぎを巡って駆け引きと策略をし合うドロドロしたドラマも多いです。
恋愛も、たいていヒロインに思いを寄せる権力者が出てきて邪魔するなど、もつれにもつれるドロドロした愛憎劇が描かれます。
周囲がドロドロすればするほど、主人公の純粋さやヒロインの清潔感あふれる魅力が際立つのも特徴です。
韓国ドラマにドロドロ系が多いのはなぜ?
理由①韓国の社会情勢を反映している
韓国には、政界や経済界に強い影響力を発揮する財閥の存在があります。
国家権力を超えるほどの資金力を有していると言われているほどです。
財閥は家族経営であることが多く、その一族の代表の地位はかなりの権力があります。
犯罪行為で収監されても、社会貢献のために釈放をという論調が出る社会構造になっているのです。
韓国ドラマの中には、このような財閥の跡継ぎを巡る問題や、格差社会が反映されています。
また、犯罪をお金や人脈でもみ消してしまい、復讐へと結びついていく設定も多いです。
理由②ドロドロした話を楽しみたいという大衆の感情を熟知している
韓国では、儒教の教えや習慣が「恨の文化」として発展したといわれています。
「恨(ハン)」は、恨みの感情だけでなく、無念さや優越者に対するあこがれや妬みなどの様々な感情を表しているのです。
また、「ウリとナム」といわれるように、仲間意識を大切にする国民性があります。
仲間を裏切った者たちに徹底的に復讐するドラマのドロドロは、感情移入して楽しみたいという大衆のニーズに応じているといえるでしょう。
姦通罪が数年前まであった韓国ですが、不倫のドロドロしたドラマも多いです。
大衆感情を熟知した製作者サイドの意図を感じます。
なぜ人々はドロドロした作品に惹かれるのか
現実世界にも、職場や家庭で複雑に絡み合う人間関係はあります。
日々、出会う人によって何らかの喜怒哀楽を感じているものです。
ドラマのキャラクターを通じて、「あるある」感を感じ、感情移入できるところがドロドロした作品の魅力です。
財閥の中でのドロドロしたいじめに「恨」の感情を味わいながら、いつか復讐して見返してやるという主人公のたくましさに、自分を重ねると勇気をもらえます。
人は誰でも、目の前の問題を解決したいという欲求をもっているものです。
ドロドロのもやもやをすっきりさせたいという気持ちが、ドラマを通して解消されると楽しい気持ちになる人も多いでしょう。
また、ドロドロが誇張された設定に、非日常感を味わうこともできます。
恋愛ドラマでは、権力によって邪魔されたり、許されない恋が暴走したりしますが、現実ではなかなかあり得ない世界に酔いしれることは、中毒性を醸し出しそうです。
障害や吊り橋効果によって恋心が燃え上がるというセオリーにも、共感できることでしょう。
韓国ドラマにドロドロ系の作品が多い理由についてまとめ
韓国ドラマにドロドロ系の作品が多いのは、韓国の社会情勢が財閥に大きな影響を受けていることがあるようです。
また、ドロドロした作品を楽しみたいという大衆の感情を熟知して、制作されています。
もつれにもつれたドロドロの人間関係や環境にはまりながらも、何とか立ち上がろうとしているドラマの主人公を応援していきたいですね。